Monday, July 03, 2006

諸富祥彦著『フランクル心理学入門―どんな時も人生には意味がある

大袈裟に言えば「現代日本の病理」を解き明かす本だと思う。しかもフランクル氏の理論の骨格が戦前に完成していて、諸富氏が日本向け解説書を書いた1997年から9年経っているがその内容はそのまま今に通用する普遍性を持っている。
この心理学が対象するのは「心のむなしさを抱く一般の人々であり神経症者」(p.327)であり、「人生の意味」を知りたいホント普通の人々にとって一つの指針を与える。『人生が人間に問いを発している』と言う。超越的自己が人生の意味を知っており、それが投げかける問いに無心に取組んでいるうちに結果として幸福が与えられると言う。超越的自己は神であるかもしれないし、別物でも良い。「人間は生きる目的を知らない時、それだけ生活のテンポを速めるしかない」(p.80)と言い現代のドッグイヤーを戒めている。
著者は超越的自己をトランスパーソナルに求めている(p.323)。それも一理。
フランクル心理学も仮説でしかない。でも、その仮説で幸せになることができれば、あり難いことだ。
たぶん今時点の私の理解は20%~30%程度なんだろうと思う。もう2回ぐらい読めば60%ぐらいは理解できるだろうか。楽しみだ。

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